【地鎮祭】『朱夏の家』しゅかのいえ
【地鎮祭】
『朱夏の家』しゅか のいえ
7月9日、『朱夏の家』の地鎮祭を執り行いました。
梅雨の最中とは思えない、夏を思わせるような青空と暑さに包まれた一日となりました。
当日は、ご夫婦とお子様にもご参加いただき、ご家族そろって家づくりの節目を迎えることができました。
お子様の楽しそうな様子に、終始和やかな雰囲気が広がっていました。
これまでのお打合せで思い描いてきた住まいが、いよいよ形になり始めます。
これから少しずつ完成へ向けて工事が進んでまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。

【朱夏の家(しゅかのいえ)】
光が最も強く、大地に満ちる季節。
空気は熱を帯び、生命はその力を外へと解き放つ。
「朱夏」とは、古代中国の五行思想において、
夏を「朱」の色に重ねた言葉。
それは単なる季節ではなく、
人の生においても、最も活力に満ち、
外へと開かれていく時間を象徴しています。
この住まいは、その「満ちていく力」に呼応するように、かたちづくられました。
住宅地に位置し、南側には道路、
周囲には隣家が隣接する環境。
その中で、視線は南西から南東へとひらけ、
特に南東側には、堤防の向こうに空が大きく抜けています。
限られた条件の中で、南東側のそらのヌケが、この土地の「心の向く方向」となります。
建物はL字に折れ、南の光を受け止めながら、
同時に南東の空へと視線を導く構成としました。
光は、ただ取り込むものではなく、
方向と質を選びながら、暮らしの中に編み込まれていきます。
庭は、外へと開かれたもうひとつの居場所。
アウトドアを楽しむための場として、
内と外の境界を越え、日常の延長として息づきます。
強い日差しの中で過ごす時間も、
夕暮れにかけて空がやわらぐひとときも、
すべてがこの住まいの一部となっていきます。
建物は、伝統的な手焼きの焼杉に包まれた平屋。
深みのある外壁は、光の強さを受け止めながら、
時間とともにその表情を変えていきます。
コンパクトでありながら、豊かであること。
それは広さではなく、
光、風、空、緑そして家族の時間をどう編み込むかということ。
この土地、この家族にとっての最適なかたちを探りながら、
暮らしは丁寧に整えられています。
朱夏の中で生きるということ。
それは、満ちていく力を受け止め、
そのエネルギーとともに、日々をしなやかに紡いでいくことを願って設計いたしました。
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