住まいは夏を旨とする
2015.06.10 カテゴリ:スクラップブック
『徒然草』
家の作りようは夏をむねとすべし。
冬はいかなる所へもすまる。
あつき比わろき住居はたへがたき事なり。
兼好法師
「住まいは夏を旨とする」
昔から日本人は夏季の生活を快適に過ごすための工夫を建物に施してきました。
藤井厚二は、大正から昭和にかけて改めて
夏季の室内環境を快適に保つため対策が大切だと説き。
いくつもの実験住宅を建設しました。
建築業界では、高断熱化の潮流が日本列島を流れています。
これは健康と快適の視点からも必要不可欠なことです。
しかし「高断熱住宅は夏暑い」という事実は、専門的な研究者の中では常識ですが、
まだまだ一般には浸透していません。
高断熱住宅の夏の対策とヒントが、80年も前に建てられた「聴竹居」に示されていたのです。