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日本仕事百科に掲載して頂きました。

2015.05.12 カテゴリ:

日本仕事百科に掲載して頂きました。

下記、掲載原稿です。

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こだわりの住まいづくり

日本の住宅は、年数を経るごとに資産価値が下がっていく。築20年でゼロになるといわれています。
でも、古い建物ならではの魅力もある。昔ながらの技術と本物の素材。

時を経るごとに美しくなっていく姿に、査定価値では表せない魅力を感じるのだと思います。
リビングプラザは、そんな経年美化する家をつくっています。

 

岐阜・養老で注文住宅とリフォームを手がける設計工務店リビングプラザ。


68年以上も前から岐阜の住まいづくりに携わってきました。


リビングプラザが今回募集するのは、お客さまとの打ち合わせから設計図面を描く設計スタッフと、施工からアフターメンテナンスまで担当する現場管理スタッフ。


事業部として独立して数年の注文住宅事業部には未経験のスタッフも多く、はじめての人でも設計や現場管理の仕事に携わることができます。


経験よりも志。経験がないからこそお客さま目線で考えられることもあるようです。
どんな人たちが働いているか、ぜひ読んでみてください。


養老鉄道の電車に乗って、リビングプラザのオフィスがある美濃高田を目指す。
線路の先には、くっきりとそびえ立つ養老山脈。その袂で田んぼが広がっている。
水がおいしく、酒づくりも盛んなようだ。

駅を降りて10分ほど歩くと、リビングプラザの本社に到着。隣にあるショールームで専務の大橋さんに話をうかがいました。
大橋さんは、この会社の3代目。左官職人だったお祖父さまが1947年に創業した会社です。


「当時のほとんどの家は塗壁で、左官の仕事はすごく多かったそうです。私は見たことないのですが、薪をくべてお湯を沸かすクドという、給湯器の前身のようなものも販売していた会社でした。」

時代は移り、たくさんの住宅がつくられたバブル期前には住宅設備機器を販売。その後は在来工法の住宅と増改築リフォームがメインの工務店だった。
リビングプラザがこだわりの注文住宅を会社のひとつの柱として位置付けたのは2010年。大橋さんが帰ってきてから、注文住宅事業部を独立させた。


大学では建築を学び、建設会社の設計部に勤めていたという大橋さん。
なぜ実家の会社に戻り、注文住宅をはじめようと思ったのだろう。


「振り返ってみれば、父が建築の仕事をしてきたってことに結びつくのかなと思いますが、家業を継ぐと決めたのは社会に出てからでした。」


「デザインをしたくて、技術も学べる建築の大学を選びました。設計を勉強すればするほど面白くて、建築にすごく魅力を感じて。美しい建築とは何だろう。建築に限らず、そもそも美しいとは何だろうと求める学生時代を過ごしました。」


ヨーロッパやアフリカ、アジアなど、世界中を回って名建築を体感したという。
設計に情熱を抱き、建設会社に就職。設計を担当した。


「当時、設計はこうだ!と思うものがあって社会に出て。でも実務経験のない未熟な若造がいろんな提案をしても通ることはなく、悶々としながら過ごしていましたね。」


注文住宅の設計をはじめて担当したときのこと。いい家をつくろうと通常の3倍の量の設計図面を描いたという。


「図面が多過ぎると、当時の上司や現場監督にいろいろと言われながらも家づくりをさせていただきました。家が完成したあとに、お施主さまから手紙が届いたんですね。そこには熱心に提案してくれてありがとうと書かれていました。」


「そこではっとしたんです。私はいい家を建てたいと思って設計を頑張っていたけど、それは自分にとっていい家。建築的な質も大事だけど、やっぱりお施主さまのために建てなきゃだめなんだなって気づかされたんです。」

建設会社で設計と現場管理を学んだのち、リビングプラザに就職。お客さまにとっていい家づくりをしようと、注文住宅事業部を立ち上げた。


「お客さまにとっての価値を考え、住宅なら落ち着いて過ごしやすいことが大事です。デザイナーズチェアや有名建築家がデザインした家具はたしかにいいデザインだけど、家にずっと置きたいかというと違う。ちょっと見れば満足するんですよね。」


「それよりも自然がつくり出したもの。落ち着くし、過ごしやすいし、飽きないもの。そして時が経つにつれて、劣化ではなく美化につながるもの。だから、本物の素材を使って、昔ながらのしっかりした技術でつくる家がいい家だなと思ったんですね。」


一方で、いい素材は高く、お客さまの負担になってしまう。大橋さんは、木や石などの高品質な天然材料を安く仕入れられるルートを探し、住宅に使用している。


ショールームの壁にはさまざまな木材パネルがかかっている。フランス・ボルドー地方の松、中国の竹、アフリカのアラカシヤ。スイスの漆喰やドイツの自然塗料、錆石など。

 

注文住宅事業部を立ち上げるまでは、在来工法の新築住宅と増改築リフォームが中心だったリビングプラザ。どちらかというと、不便を便利にしたいと考える客層が多かった。
新たに素材や技術にこだわった家づくりをはじめてみると、質の高い住宅を求める客層が集まりだしたという。


「こだわりが強いので、打ち合わせは従来の倍くらいになりました。大変だけど、お客さまと想いを共有する時間が増えるので、よりよい家を提案できる。それに、お引き渡し後もずっと関係が続くっていうふうに、以前とは変わってきていますね。」


大橋さんが1軒の家を建てるまでに、お客さまとの打ち合わせにかける時間は約100時間。以前の職場と比べて6倍以上にもなるという。
お客さまとはどんな話をするのだろう。


「現状で不便に感じていることをまずお聞きします。そのうえで趣味を聞いたり、最終的にどんな暮らしをしたいのかお聞きします。」


「たとえば読書が好きな方なら、どんな本を読むのか。音楽が好きなら、ジャンルは何でどの時代の音楽なのかとか。あとは家の過ごし方として、庭にお客さんを呼んでパーティーをするのか、家の中で静かに過ごされるほうが好きなのかとか。」


とあるお客さまは、明治から昭和初期の文化が好きな方だった。話を聞いていくと、文化だけでなく、その時代の色や建物のつくり方も好きだということが分かり、そのテイストを盛り込んで提案したそう。


お客さまが上手く言葉にできないところを感じて、心の底で望んでいるものを読み取る。その中から、かたちにつながるヒントがないか探る設計のやり方なんだと思う。

「当社は建物のスタイルを固定していないんです。豊かな空間と素材にこだわり、味わい深くなる家ってことは変わらないですけど、スタイルは色づけですのでお客さまに合わせて。」

 

「それと聞き取りも大事ですけど、土地の読み取りも大事で。将来家が建つかもしれない土地が隣にあれば、日差しや風の通りも変わる。そういったことも想定してご提案します。」

プランが決まったあとは、いよいよ現場施工。
リビングプラザでは世界中のさまざまな材料を使うから、ひとつひとつの状態に合わせて施工するのが大変だという。


「たとえば木でいうと、柔らかい木と固い木があります。固い木の場合は力が強いので反って突き上げる。そうならないように隙間を空けて施工するんですけど、そもそも外国の木なので、輸入されたばかりで日本の気候に慣れてなかったりする。」


梱包を開けてしばらく開けておいたほうがいい材料があったり、逆に開けると大きく反ってしまう材料もある。
現場管理担当者は、ひとつひとつの材料の管理を見極め、大工さんの施工もチェックする。

「気をつけなきゃいけないポイントを挙げたら数百以上あるかもしれないですけど。一つひとつ分かってくると面白いし、難しいからこそ上手くいくと自信になると思います。」

今回募集するのは、設計スタッフと現場管理スタッフ。
ただ、それぞれ設計や現場の仕事に限らず、お客さまとの打ち合わせやリフォーム相談など営業面も担当してもらいたいと、大橋さんは話す。


「兼任することで見えてくることがすごくいっぱいあるんです。専門的になれば数をこなせるようになるけど、設計を知ったうえでの営業は説得力が全然違いますし、そういうところを当社の強みにしていきたいです。」


「とはいっても、はじめからできる方はそんなにいないと思うので、未経験だったり大学で勉強していたっていう人にも来てもらって、まずは先入観なしに素人目線で提案してほしいです。うちは一般的な家づくりの仕方じゃないので、むしろ染まってない人のほうがやりやすいかもしれないです。」


いまリビングプラザの設計を担当しているのは大橋さんを含め4名。大橋さん以外は設計やデザイン補助として、女性の方々が社員やパートとして働いている。


そもそも建築がはじめての人でも設計の仕事をはじめることができるし、経験者なら立ち上がったばかりの注文住宅事業部を一緒に形づくっていけると思う。


設計管理室で働いているおふたりにも話をうかがいます。
岡本さんと津端さんです。

ふたりともお子さんを持つ主婦。異業種からリビングプラザに転職した。


大橋さんが描いたラフ図面をCADを使って詳細な図面に仕上げたり、お客さまに提案する際のプレゼン資料を作成したり。ほかにも、現場の設計管理や申請業務などを行なっている。


「社長も専務も優しい感じで、子どもがいるって話したら、家族を最優先に働いてくれていいからって言ってくれて。ゼロからのスタートでしたけど、先輩が教えてくれたり、専務の仕事を見ながら覚えていってます。」


はじめは既存物件の図面のトレースの練習からはじまったそうだ。現場に行き、大工さんと話しながら、図面にはどんな線が必要なのか学ぶ。そんな時間も会社がつくってくれるという。


絵を描くのに苦手意識があった津端さんは、いまパース教室に通っているそうだ。


「プレゼン資料にパースを載せるんですけど、いままで描いたことがなくて。でも、専務から『やってね』って感じで渡されて。正直できるわけないやんって思ったんですけど、先輩になんとか教えてもらいながら、パース教室にも通わせてもらって。はじめは無理って思っていましたけど、いまはできるようになって、自信になりますね。」


ふたりはどんな人と一緒に働きたいですか?


「仕事以外の時間にはバカな話ばかりしているので(笑)。明るい人がいいですね。」と津端さん。


「図面を描くことだけじゃなくて、イベント企画や見学会案内、いろんなことをやらなきゃいけないので、好奇心あって挑戦していける人なら。」と岡本さん。

リビングプラザの社員の半数は60代前後の方々。残りの半数が30代ということで、体制の変わり目にあるようです。
大橋さんが注文住宅事業部の全てを担っていることもあり、新たな人を迎えて、これから会社を一緒につくっていきたいと、大橋さんは話します。


「会社の規模は急激に伸ばそうと思っていません。うちの家づくりは誰にでもできることではないので、一気に大きくすると質が落ちる。質を維持しながら、人も育てながら、一歩ずつ大きくなっていけばいいかなと思っています。」


今後はパッシブデザインにより力を入れ、よりよい家づくりを目指すそうです。
経験のある人なら大きな力になるだろうし、未経験の人でも着実に成長できる環境だと思います。

住まい手のための、質の高い家づくりをしたいと思った方は、ぜひ応募してみてください。

(2015/5/12 森田曜光)

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